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altnightの音楽用備忘録

M3 2013-春 4/29 altmusic(い01b) 「Howling Patterns」 だします

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オリジナルサイズ(2000x2000)

ハウリングであること

Sachiko M さんが「サイン波」であるように、杉本拓さんが「テーブルトップギター」であるように、自分も「ハウリング」をした。結果的に繰り返しがほしいからミニマル的になることもあるし、やはり大音量のほうが好きだからノイズ的になりやすい。歌は歌えないけど声は出したいから、叫ぶしかない。灰野敬二さんはかなり好きだ。

そういう音楽。

デモ動画

あざとい感ある


陰茎勃起2013- YouTube
ニコ動版
SoundCloud版

概要

  • だれ::altnight(@altnight, id:AltNight)
  • アルバム名::Howling Patterns
  • 長さ::58分くらい
  • 値段::500円

曲目

  • pattern.raw
  • pattern.reverb
  • pattern.delay
  • pattern.null
  • かのこえ とどかない
  • ある ない
  • 陰茎勃起2013

これから

ライブはしたいけど高円寺あたりしか思い浮かばないし、住んでる場所的にいろいろつらい。M3には定期的に出したいけど、どうなるかはわからない。

おまけ

M3-2013春 4/29 altmusic(い01b) ハウリングCD出します

もうちょっと内容のティザー的動画とか音源はまだ準備はできてないんで微妙ですが、とりあえず告知まで。

内容

ハウリングです。ボイスいれるとか値段とか1枚じゃなくて2枚にしようかとかちょっと迷ってますけどまあなんか出します。同人誌にかかわったことはあるけど自分のサークルで売るとかはやったことないんで手探り状態ですね。

まだカタログ買ってないですけどあそこには「ミニマルハウリングノイズミュージック」とかクソ長い命名してますが、これからはいろいろ面倒なので「ハウリング」あるいは「ハウリング奏者」って肩書きで出します。

なぜハウリングなのか

(デトロイト)テクノ => (フリー)ジャズ => エレクトロニカや現代音楽やアングラ的ないろいろとかちょっとプログレかじったりとかしてるなかで、自分がやりたい方向性はだいたい2つある。1つはバリトンサックスでフリージャズ系のこと*1。もう一つは、こうしてハウリングをすること。

いろいろ自分のやりたい音楽を模索していった結果の一つとしてハウリングの音がある。ハウリングがただループして大音量で鳴ってればそれってめっちゃいいよねっていう話。ライブしたくても場所とか時間とかつらぽよいしニコ動とYoutubeの片隅においててもアレだし、ちょっと同人でやってみるかという結論に至った。

まあなんか出すんで買ってください。

*1:こっちについては夏コミ委託で参加する予定で、それはまた別に告知すると思う

John Zorn / News for Lulu

News for Lulu

News for Lulu



KD's Motion -John Zorn, George Lewis, Bill Frisell

Member

John Zorn(as)
George Lewis(tb)
Bill Frisell(g)

Number

1987/8/30
"KD's Motion" (Dorham) - 3:32
"Funk in Deep Freeze" (Mobley) - 4:31
"Melanie" (Redd) - 4:07
"Melody for C" (Clark) - 4:26
"Lotus Blossom" (Dorham) - 4:08
"Eastern Incident" (Clark) - 4:04
"Peckin' Time" (Mobley) - 3:13
"Blues Blues Blues" (Redd) - 4:17
"Blue Minor" take 1 (Clark) - 3:43
"This I Dig of You" (Mobley) - 3:13
"Venita's Dance" (Dorham) - 3:23
"News for Lulu" (Clark) - 4:07
"Ole" (Redd) - 3:47
"Sonny's Crib" (Clark) - 5:22
"Hank's Other Tune" (Mobley) - 3:52
"Blue Minor" take 2 (Clark) - 3:26
"Windmill" (Dorham) - 0:40
"News for Lulu" (Clark) - 4:19
"Funk in Deep Freeze" (Mobley) - 3:29
"Windmill" (Dorham) - 1:03

John Zorn という男

アメリカの誇るユダヤ系フリー/アヴァンギャルドサックスプレイヤー。日本が好きで80年代に長期滞在して多くのミュージシャンとコラボしたりもした。文脈としてはわりとフリージャズ寄りなのだけど、最近は自分のルーツであるユダヤ的な音楽に傾倒しているらしい。個人としての活動はもちろんのこと、Naked City というナンセンスミュージックとコミカルとフリーが混ざったよくわからいバンドであったり、Pain Killer というそうとうパンキーなことをしたり、コブラという即興音楽をゲーム化する試みをしていたり、(Electric) Masada というユダヤ・クレツマーな音楽をしている。かなり多作なのでそこまで全部おいかけれられているわけではないけど、個人的には Electric Masada のユダヤ音階とエレクトリックのパワーでゴリゴリ押してフリーキーにいくあたりが好み。即興音楽ゲームのコブラは少なくても日本ではある程度その界隈では影響がある感じ(直接的にコブラをしていなくても、サインによって即興ルールを変更しながら音楽を完成させるというアプローチは大友良英ダブルオーケストラなどある)。

正当な、だけど茶目っ気のあるバップ

ということでこのアルバム<>なのだけど、これは彼の中でもフリーというよりはかなり正当なジャズでありバップだ。というのも選曲自体もブルーノートの名盤から選んだというし、実際演奏しているこのアルト、トロンボーン、ギターという変則トリオではあるがかなり自然にバップをしている。とてもジャズジャズしい音だ。John Zorn はたしかにフリー系の文脈で語られる人ではあるけど、しかし少なくてもテクニックにおいては確実に50年代移行のハードバップを確実に抑えている。その上で彼なりのフリーキートーンがチョロっと漏れるあたりがかわいらしい。すごく愛嬌のあるアルバムだ。
どの曲がいいとかはあんまりなくて、どれもほんとうに素直に50年代のベスト盤をかけている感覚なのであんまりない。有名なところでは Sony Clark の << Cool Stratin' >> に収録されている「Blue Minor」とかなのかなぁ。

オチとかないけど

John Zorn のなかでも茶目っ気のある正統派バップ。個人的にはジャズ研にはいるC年なんかにあまり古典的なのばかり勧めるのもあれだけどフリー系は無理って人にちょうどいいかなぁとか思ってる。ある友人はこのアルバムを評して「女子力が高いですね!!!!」といっていたが、まあそれはおいといて。
ちなみになんか Amazon ではもう1万とか高値でツラい感じですね。自分は御茶ノ水 Janis で借りました。Janis で育ったので。